僕と彼女の生きる道vol最終回 ～手放せるほど愛せますか？〜
こんばんは、カウンセラー歴7年、カウンセリング人数
700人以上の問題を解決に導いた
夫婦心理学カウンセラーの椙山眞伍ヤタです。
こちらのシリーズもいよいよ最終回。
最初から読んで頂いた皆さま、ありがとうございました。
今日でお話は終わりますが、私達親子にとっては
まだまだここからが本番です。
お互いの人生を尊重しながら、最後まで向き合って
いきたいと思います。
それでは、最終回スタートです。
※※
空の上で私にもう何もできないことを、
改めて胸に刻みこみ何度も何度も、自分自身の心に
語りかけます。
「自分にはもう何も出来ない。ただ信頼するしかない…」と。
そんな思いを背負いながら、名古屋行きの飛行機に
乗り込みます。
名古屋までは羽田空港から50分。
窓の外には東京都内の夜景が見えてきます。
夜景を見ていると、胸のあたりが熱く感じるものが
出てきます。
私は目をゆっくり閉じて、この熱く感じるものに
意識を向けていき、そしてイメージの世界に旅立ちます。
※ここからは私のイメージの中のお話です。
瞼の奥に、娘の姿が見えてきます。
娘は俯きながら困った顔をして迷っている様子。
その姿を見て私は直感的に思います。
娘の旅立ちの時なんだなと。
でも、私はその旅立ちを受け入れることができません。
私は娘から離れることが、出来ないのです。
困っている娘の顔を見ると、手放さないといけないのは、分かっていました。
自分では何もできない私は、女神さまにお願いします。
「女神さま、娘をどうか幸せにして下さい」
「娘が悲しむことがないよう、笑顔になれるように
お守り下さい」
そう伝え、女神さまに娘の手を託します。
女神さまは、私に向かって頷き返すと、娘の手を取り
娘と一緒に歩き始めます。
私はその場で、娘と女神さまの姿を見送るしか
できません。
少しずつ、少しずつ、2人の姿が小さくなります。
その背中を見ながら私は
「もう自分には何もできないんだ…」
「もう、祈るしかできないんだ…」と
娘の選択と人生を、受け入れるしかできないことを
改めて知ります。
涙が頬に流れます。
何も出来ない無力感。
淋しさと悲しみ。
沢山の思いが、胸に込み上げてきます。
そして、女神さまに何か声をかけられた娘は
立ち止まって振り返り
私に向かって、照れながら笑います。
その笑顔を、しっかりと見ながら私も涙を流しながら
微笑み返します。
女神さまに促され、また2人は歩き始めます。
女神さまと娘は、何やら話をしながら歩いて行きます。
私は娘の旅立ちを目に焼き付けるように、しっかりと娘の背中を見送ります。
その姿はどんどん小さくなり、やがて見えなくなりました。
そして、後ろを振り向くと沢山の仲間たちと
妻の姿が・・。
「よく頑張ったよね」
「娘ちゃん大丈夫、大丈夫！」
「ヤタさん、ちゃんと見てたよー」
私に向けて、沢山の労いの言葉をかけてくれ、その輪の中に入り、私は涙を流しながら微笑みます。
ゆっくりと目を開けると、沢山の涙を流していました。
最愛の娘を手放した瞬間でした・・。
慌て誤魔化すようにマスクで隠します。
飛行機は空港に到着し、私の長い1日が終わりました。
娘に対して、私には何も出来ません。
私には祈るしか出来ません。
これを書いている途中でも、涙が流れてきます。
まだまだ淋しさ、悲しみがあります。
でも、
娘を信頼し、また次に逢える時にガッカリされないよう
自慢の父親でなろうと思います。
そして今日も私は祈ります。
「娘が幸せになりますように」
「娘が笑顔になれますように」と…
<～Fin~>
ps.最後まで読んで頂きありがとうございます。
娘とのストーリーは、もちろん全て実話でヤタが娘を
手放したプロセスです。
実際に娘への執着を手放したヤタが
「執着を手放す〜ありのままの私に戻る〜」という
心理学講座を開催します。
今、娘を手放したばかりだからこそ、伝えたい想いや
言葉があります。
・誰かや何かを手放したい方
・もっと自由になりたい方
・もっと楽になりたい方など
皆さんが手放したいものを、持ってご参加下さればと
思います。
ヤタが皆さんの手放しをナビゲートさせて頂きますね。
是非ご参加お待ちしております。
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