【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー15話】罪悪感という鎖~共依存の底なし沼へ

    
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【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー15話】罪悪感という鎖~共依存の底なし...

こんにちは、パートナーシップ(恋愛・夫婦)専門カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)です。

今回は久々に「野良猫男子のリアル
恋愛ストーリー」を書いて行こうと思います。

その前に少しだけ、お知らせです。

※※

アフタヌーンティーを
楽しみながらヤタとお茶会をしませんか?

今回書いています
「野良猫男子のリアル恋愛ストーリー」についての
書いていない裏話なんかもお伝えしながら、
心理学や男性心理のお話などしませんか?

名古屋はまだまだ空きがございますので、
お申込みお待ちしております。

1/19(日)ストリングホテル名古屋14時~16時
3名様限定になります。
詳しいご案内とお申込みはこちら
https://select-type.com/ev/?ev=CNBsPIXsjPo

1/11(土)東京マリオットホテル13時~15時
キャンセル待ちになります。
詳しいご案内とお申込みはこちら
https://select-type.com/ev/?ev=8pZz2K-G7L4

 

※※

「野良猫の男子のリアル恋愛ストーリー」ですが
定期的に書いていければ良いのですけどね・・。

書いた後のダメージが、本当に厳しくて
立ち直るのに、時間がかかっております。はい。

その当時の感情を感じながら、
書いておりますので、どうしても
向き合うには時間が必要なんですね。

自分に起こったことを、リアルに
書いて行きますので、そのあたりは
暖かく見守って頂けると嬉しいです。

ちなみに、前回のお話しは、こちらから

それでは、早速、前回の続きです。

※※

35年ぶりに、抱きしめてもらった
母親の感覚は、自宅に帰っても
まだ残っていました。

自分は一体、誰から産まれたの
だろう。

自分は、本当に母親から見捨て
られたのか?

35年間もの間、自分の心の中心にポッカリと
空いていたスペースが母親との再会によって、
小さくなっていることを感じました。

「これで、もう全てが上手くいく」
「自分はもう大丈夫だ。」
「俺は幸せになれる!」

そんな事を、考えていました。

しかしながら、現実的に起こるのは
以前と全く変わりがありません。

せっかく戸籍を辿って、沢山の人の力を
借りて母親と再会したのに、現実は
彼女を振り回して、毎度の喧嘩。

彼女が何処かに行くのが不安だから
毎日、朝から夜更けまで、たいして
用もないのに電話。

土日には、朝から晩まで一緒に居て
帰宅したら、また電話。

今思えば、こんな生活を良くして
いたなーと思います。

でも、当時はこの生活が僕に取っては
普通の日々でした。

どんなに彼女が
「貴方だけだから心配無用」と
言ってくれても、100%信用できません。

「もう、絶対に俺は騙されない!」
「あの頃のように1人になりたくない!」

この頑固で、心の奥底から湧き上がる恩怨の声から
何度も何度も、彼女を試していました。

その行動は、母親と再会する前と
何ら変わりはありません。

僕は、母親に逢えば、今までの人生が
オセロがひっくり返るように、上手くいくに
違いない!と思っていました。

何故か?

母親に逢えば、自分の価値が上がる
と考えていたから。

何かミッションをこなさないと、
自分には価値がなく、そのままの
自分は価値が無いと信じていました。

だから、母親から捨てられたんだと。
自分は母親から選ばれない存在なのだと・・。

結局、母親に逢えば現実が変わると
信じて頑張ってきましたが、
何も変わらない現実に、
「どうしてなんだ?」
「おかしい」
「これで上手く行かないのは何故なんだと」
と自問自答を繰り返しながらも、答えは
見つかりませんでした。

※※

この頃、離婚調停は元嫁と離婚は同意
していましたが、財産分与や慰謝料の金額で
折り合いがつかず離婚調停は
不調で終わっていました。

このままでは、離婚成立にはならず
離婚するには、離婚裁判しか方法は
ありません。

離婚調停が、不調に終わったことを
彼女に連絡すると、
明らかに落胆した声で一言
「そう…。」
とだけ呟きました。

彼女の発した「そう」の言葉の中に
沢山の感情が含まれていました。

悲しみや寂しさ、苦しさやまだ我慢
をしないといけない辛さ。など

本当ならば、彼女は誰の目も気にせずに
好きな人と楽しく幸せな時間を共有
できるのに、それができない。

弁護士からも
「相手側から、余分なツッコミをされて
裁判官の印象が悪くなると困るから、
2人で逢うのは、控えて下さい」と
言われる始末。

世の中のカップルが、普通にできることや
普通にしていることが、僕らにはできない。

しかも、誰かに見られているかも知れない
という、監視されているような感覚。

外出しても、落ち着くことはありません。

2人で車に乗れば、探偵に尾行されて
いないか、バックミラーをずっとチェック。

買い物は、車で1時間かけて、隣街の
ショッピングモールへ。

外食も人目が気になるので、自宅から
お弁当を持参して、車の中で食べる。

デートは、ほとんどが満喫で過ごす。

僕ら2人は、犯罪者のような感じで
社会で生活をしていました。

いつになったら、社会の目から見逃して
貰えるのだろう。

今の自分達にはこの世界が相応しい
のだろうか…。

しかし、元嫁に法外な慰謝料を支払う
ことは、出来ない。

どうすれば…

どうすればいいんだろうか?

出るはずの無い答えを、ずっと探して
いました。

※※

彼女と再会して10カ月が経過して
この間のお付き合いは、
僕も彼女も精神的にとても苦しい時間
でした。

このような状況でも、彼女は僕から
離れるという、選択をしませんでした。

正確に言えば、離れる選択を僕が
させませんでした。

まぁ、そうは言ってもお互いが
この関係に何かメリットを感じて、
選択をしていたのです。

僕ら2人の関係は、心理学的には
不安からと罪悪感で繋がっている
状態でした。

そんな状態の2人に、幸せな時間が
訪れる訳もありません。

しかも、上記で書いたような、
世間からの眼を気にするあまりに
襲ってくる罪悪感。

2人で逢えば逢うほどに、罪悪感は
強くなり、居心地も悪く、心に余裕も
無くなる。

そして、お互いの不安や罪悪感を
ぶつけ合い、相手にこの不安を何とか
しろと、押しつけてしまう。

そんなに、罪悪感を感じるならば
逢わなければいいと、頭では分かって
いても、何故か、彼女を求めてしまう。

こんな状況の時、罪悪感から逃れる
手段としてのSEXも、僕ら2人には
無い。

こんな時のSEXはそれは、とてつもない
快楽を感じられます。
何故ならば、SEXをすることで、
相手から必要と感じられて、承認欲求が
満たされるから。

傍目からすれば、道徳違反だし、
法を犯している、酷い奴だと思う。

それでも、人間は、自分の生きる意味が
欲しくて、誰かに、生きても良いよと
承認してほしいのだろう。

本当は、自分で自分をちゃんと認めて
あげれば良いだけなのに…。

これが、永遠にループする。

そう、これが罪悪感という固い鎖で
繋ぎあった共依存という形。

罪悪感を感じ、自分を責める。
そして、自分を責めきれなくなり
相手を責めて。
相手を責めた自分に、また自己嫌悪し
罪悪感を感じる。

今では、この仕組みを理解できるますが
当時の僕には、このループをどうやって
止めたらいいのか、わかりませんでした。

ただ、ただ、罪悪感という底無しの沼に
どっぷりと浸かって、逃げ場の罪悪感を感じながら
不安を抱えながら生きていました。

長くなりましたが、今回はここまでです。
それでは。

続きはこちらから
離婚の裁判の闇~人間のエゴの世界~Vol16

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