【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー最終回】執着と向き合った野良猫男子
先日は、八馬ゆみさん(ゆっちさん)がのオンライン倶楽部にて、お話し会を開催させて頂きました。
参加者の人数が、何と99人(システムの都合上でMax人数)で、参加者さん待ちの方もいたとの情報もあり、自分でもビックリな展開でした。
本当に皆さんの貴重なお時間と、ご縁を頂き感謝しております。
皆さま、本当にありがとうございました。
※※
さて、今回は、こちらのシリーズ「野良猫男子のリアル恋愛ストーリー」を書いて行こうと思います。
久しぶり過ぎて、皆さんもどこまで進んだのか、忘れていると思いますが…笑
前回の記事はこちらです。
前回は浮気をした彼女と1か月半振りの再会で、小馬鹿にされながら、ディスられる場面まででした。
今回は、その続きを書いていきます。
彼女との再会は、私と彼女の立場を明確に表すものとなりました。
付き合い当初から持っていた、私の主導権は彼女へと移り、私が散々に彼女をコントロールし、鳥籠に入れて好き放題した結果は、ブーメランとなって返ってきました。
再会時に見せた、彼女の私を見下したような高笑い時の顔。
あの時の顔が頭から、離れません。
再会後は、何かが変わることもなく、淡々と日常が過ぎ去って行きます。
それでも、私の執着は以前と変わらず、頭の中では、沢山の声が聞こえてきます。
「もう諦ろ、お前には無理だ!!」
「お前の元に返ってくる訳ないだろ」
「彼女は、他の男とSEX しているんだぞ」
「今頃は男とSEX で盛り上がっているぞ」
「彼氏と2人で、お前の事をバカにして笑っているぞ」
目の前に居ない彼女の事を使って、自分自身をずっと責めているのです。
もう、居なくなって欲しい…
でも、1人になりたくない。
この気持ち同士が、葛藤をしてずっとずっと苦しんでいました。
この苦しみを何とかして欲しい。
以前の私ならば、彼女に連絡をして、彼女に私の心の隙間を埋めてもらっていたでしょう。
でも、もう彼女には連絡は取れないのです。
なぜなら、根本さんに言われた言葉があるから。
「お前はまな板の上の鯉。もう、何もできない」
この言葉は、本当に苦しいくて、何度も心が折れそうでした。
でも、根本さんの言葉を信じるしかなく
「もう、私には何もできないんだ。彼女が全てを決めるまで、待つしかないんだ」
この言葉を何度も何度も、自分に言い聞かせていました。
※※
再会から、1か月半くらいに経った時に、彼女から話し合いをまたしたいと、連絡が入ります。
私は、今回が最後っぽいな・・。
こんなことを、思います。
そうすると、今度は、私の心の中に、1人になることへの恐れが出てきます。
「とうとう1人か…」
「1人ってどんな感じなんだろ」
「周りからバカにされるな」
「孤独しかない」
余りにも、孤独を恐れるがあまりに、振られても傷つかないように、心が私の意思とは別に、準備を始めていました。
今、思えば、私は、両親の離婚から、見捨てられ不安があり、その恐れから、相手をコントロールしたり、複数の女性と付き合っていました。
その不安や恐れを、もう一度、味わうことは、当時の状況からは、逃げる事は出来ませんでしたが、
一つだけ違う点がありました。
それは、心理学の仲間や先輩がいた事です。
当時の私は、本当に苦しくて、先輩や仲間に鬱陶しいくらいに、メールを送りつけていました。
そのメールにも、丁寧に返信してくれたり、
先輩のカウンセラーからは「何かあったら、私と〇〇カウンセラーが全力で癒すから、大丈夫!!︎」
この言葉に、本当に勇気をもらいました。
何もしなくても愛されるという事を、知ったのはこの時が初めてでした。
※※
そして、いよいよ彼女との再会の日。
再会前に根本さんにメッセージを送ると、こんな返信が返ってきます。
「もう、貴方にはできる事は有りません。まな板の上の鯉なんです。そして、彼女は自分の幸せを自分で選択する権利があります。彼女の選択を受け入れるだけです。最後まで、手放すことを選択して下さい。」
こんな感じのメッセージだったと思います。
彼女から、1時間程、遅刻すると連絡があり、車の中で待っていましたが、心臓の鼓動が止まりません。
深呼吸を何度も、何度もしても、呼吸は乱れたままです。
頭の中では
「彼女と逢うのは最後か…」
「振られるのか…」
「悲しいな…」
こんな感じが、ぐるぐる回っていました。
彼女がお店に到着し、テーブルの椅子に腰掛けた途端に「メール送るから読んで」とメールを送信されます。
メールの受信箱に、着信のサインがあり、メールを開きます。
そこには…
「シンゴと一度離れてみたいと思う」
こんな文字が、書かれていました。
この瞬間、彼女との関係が終わりました。
メールを見た後も、引き止める事は、しませんでした。
でも、引き止めたい、気持ちは心の中に溢れていました。
手放したくない!!
側にいてほしい!!
以前の私ならば、どんな手を使っても彼女を引き止めていたでしょう。
でも、この時だけは、彼女の選択を受け入れようと思いました。
そしてこれは、後になって気がついたことですが、彼女の事は好きではなくて、引き止めたい気持ちは、執着からでした。
これが、人生で初めて相手の意思を尊重し、選択を委ねる事だったと思います。
彼女と店を出て、早々に彼女は車で帰宅していきましたが、私は、直ぐには帰宅する気にはなれず、
暫くお店の駐車場でタバコを吸っていました。
タバコを吸いながら、ようやく終わった…という
言葉がポツリと出てきます。
浮気発覚からの3ヶ月の音信不通の期間は、本当に苦しく、こんなにも自分と真剣に向き合ったのは、
初めてでした。
その苦しみや恐れ、不安から、ようやく解放され不思議な安堵感を感じながらも、後悔は有りません。
自宅に帰宅後、少し遅い時間になりましたが、根本さんには連絡せねばと思い、メッセージをします。
すると、間もなく返信があり「お疲れ様でした。良く最後まで向き合ったと思います。ゆっくり休んで下さいね」と返信がありました。
このメッセージを読んで、ようやく落ち着くことができ、自分の心の中にある、彼女への扉を閉めたのでした。
※※
野良猫男子の恋愛ストーリーは、ここまでになります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最初に書き始めたのが、昨年の8月なんでほぼ、一年に渡って書いてきました。
途中で、更新頻度が遅くなったこともあり、ダラダラになりましたが、何とか最後まで書ききることができて、ホッとしております。
そして、8ヶ月後には今の妻と出合い、約一年後には入籍するのですから、人生は本当にわからないですね。
妻と出合い、結婚するまでもまた機会があれば、書いていこうと思います。
本当に最後までありがとうございました。