【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー6話】婚外恋愛と支配欲求の底なし沼
こんにちは、パートナーシップ(恋愛・夫婦関係)専門カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)です。
本来ならば、本日から石垣島へと旅立っているはずでしたが・・・
台風17号が発生したので、全てがキャンセルとなりました(涙)
まぁ、ダイビングがメインでしたので、仕方ないのですが、残念無念です(T_T)
もう一度、日程調整をしてリベンジしたいと思います。
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今回は、こちらの記事の続きを書いていこうと思います。
私と彼女http://https://watashijiku-life.com/pemalink-96-1856が出逢ってからの時間は、幸せな時間でもあり、逆に言えば罪悪感を感じる時間でもありました。
彼女は「NOが言えない」とか「自分を優先できない」とか「周りの人達を過度に優先する」など、私とは全く真逆のタイプでしたので、とても新鮮な感じがしていました。
そして、彼女と一緒にいることでの、充実感や男としての自信、必要とされている感じは、弱りきっていた私の心を癒やしてくれました。
こうなって来ると、少しづつですが、私の心の中で、変化が起きてきます。
それは
「NOを言わない彼女を手放さないようにする」ということです。
今から思うと、意識的に支配してやろうなんて思いは、さらさら無かったと思います。
でも、どうしても、彼女を手放したくありませんでした。
彼女は、容姿も美人で性格も、周りに気を使え、ノリも良かったので周りの男性からは、とっても人気があり、独身である彼女のもとには、紹介の話やコンパの話が多くありました。
それに比べると、私は周りの男性と比べてもスペックは普通ですし、何よりも、別居はしていても妻帯者です。
そうなると、結婚願望がある彼女にとって「将来ある独身男性」か「本当に離婚するのか不確定な妻帯者の男性」でしたら、どちらを選ぶのか?
おのずと答えは出てきます。
自分の自信の無さもあり、手放したくない思いから「離婚」の意思表示を彼女にするべく「別居」というワードをだし「今、離婚にむけて動いているから」と常套句を並べ、彼女を説得していました。
その結果、彼女は「離婚する意思が見えて、その先に結婚があるならば」ということで、私を選んでくれていました。
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私と一緒にいる=付き合っているということを、おおっぴらにすることは、離婚が成立していない以上、出来ません。
そのため、私と彼女はどこに行っても、世間の目という見えない敵を相手にしなくては、いけませんでした。
世間の目というのは、本当に落ち着かず、どこに行っても
「誰かに見られているのではないか?」
「あそこに似た人がいるが○○さんじゃないだろうか?」
「一緒に車に乗っているのを、誰かに見られていないか?」
「この場合は、別に友達として一緒にいるのならば、怪しくないシチュエーションか?」など
とにかく、意識を周りに張り巡らせる為に、地元では楽しむとことも、心に余裕がなくなりできなかったため、次第に地元を離れて遠くの街に行くようになりました。
遠くの街に行くときも、テンションが高くて2人で盛り上がっている時は、まだ良いのです。
ふとした瞬間に訪れる沈黙や、車窓から見える普通のカップルや家族連れをみると
「こんな遠くの街まできて何をしているんだろう」と現実に意識が戻り、強烈な自己嫌悪を罪悪感が襲われます。
彼女もそれは、感じていたと思います。
この事を、私は耐えきれなくなって、彼女に聞いてみたことがあります。
「あのさ。なんか、時々なんだけど、こんな街まできて・・とか、自分は何やっているんだろう?とかって思わないの」と。
こんなアホな事を聞くぐらい、私は子供で自分の感情にも責任を持てず、1人で立つことができませんでした。
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この【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー】の最初の記事に書いたように、私は自分の中にある「見捨てられる恐れ」から、歴代の彼女の「愛情」を試して、結局、別れてしまう、悲しい悲劇を繰り返していました。
もう二度と、あの時の「悲しみ」や「淋しさ」「後悔」そして「罪悪感」を感じたくない!!と決意しても、自分の中に住んでいる「悪魔」が私の中で目覚めようとしていました。
ほとんどの場合は、ケンカを私から吹っかけてどうでもいいことで、言い合いに持って行くのです。
その際に「もうお前は帰れ!!」とブチ切れて、トボトボと帰宅する彼女。
彼女が自宅に着く頃にTELをして「おい!!まだ話があるから戻ってこい!!」など一度、帰宅させたのに呼び戻すのです。
「一度、ドン底を見せておき、後で逆転すれば、相手は喜ぶだろう」という、今の自分でも理解できない事を、当時は思っていました。
冷静に考えれば、人間の心は、支配することが出来ませんし、自分の想い通りにならないのが当たり前です。
しかしながら、自分の父親は自分の想い通りに人を動かし、そのとおりにならないと、人を罵倒し、身勝手行動を取っていましたから、その影響があったのだと思います。
このように、私は彼女の選択肢を徐々に奪っていき、彼女を自分の鳥かごの中に入れることに成功したのです。
鳥カゴの中での自由がなくて脱出した私が、今度は、自分の欲求と恐れの為に、彼女を鳥カゴに入れコントロールしていきます。
結局のところ、自分の中にある「恐れ」や「自己肯定感の低さ」や「罪悪感」を、自分で克服しない限りは「鳥かごの中に入る」か「鳥カゴに相手を入れる」しか、安心感を感じて生きることが、出来ないということでした。
このことに気がつくのは、数年先でした。
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日常生活で、外出する時もストレスを感じながら、コソコソと隠れて一緒にいるというスタイルを始めて、気がつけば季節はその年の冬が、近づいていました。
彼女との日々を過ごしながらも、私は家庭の事とも何とかしなければ、いけませんでした。
離婚するのか?彼女と別れて元嫁の鳥カゴに入るのか?どれだけ考えても、答えはでません。
そりゃ、今の美味しいところだけの今の生活を正直、手放したくないですから。
これが本音でした。
それでも、形は整えないと彼女は自分の目の前から、去って行ってしまう可能性があります。
彼女には
「婚活の禁止」
「コンパ禁止」
「紹介の禁止」
「連絡先交換の禁止」
など、徹底的に自分以外の異性とコミュニケーションを、取ることを禁止しました。
なぜなら、自分以外の異性に目がいくのは、当たり前だからと思っていましたから・・。
そして、彼女に対して「自分は離婚する」という意思表示を表す為に、何も覚悟のないまま、私は1度目の離婚調停を申し立てました。
この離婚調停では、元嫁側は離婚拒否で、修復を申し立てて、私は覚悟も無いくせに離婚希望を相手に伝えていました。
離婚調停では、別居期間もあまりに短すぎた為や、お互いに離婚する要因があまりにも少な過ぎた為に、不調に終わり、別居中の条件を決めるだけという、あまり意味の無い離婚調停で終わりました。
この結果はある意味、大成功でした。
なぜなら、私に離婚して1人で生きる覚悟も無ければ、彼女を選び離婚するという、覚悟も全くありませんでしたから・・。
心の奥底では、この結果にホッと胸を撫で下ろしている自分いました。
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長くなったので、今回はここまでにします。
歴代の彼女と別れ沢山の悲しい想いを体験してきたにも関わらず、何故か自分の中のもう一人の自分に、乗っ取られてしまい、自分をまたもや見失ってしまいました。
また、次回もこの続きを、書いていきます。
最後までお読み下さって、ありがとうございました。
続きはこちらから。
自由と見捨てられ不安の闇 Vol7