【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー】求めていた母親のぬくもり~35年の時を越えて~

こんにちは、パートナーシップ(恋愛・夫婦)専門カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)です。

今日は、久しぶりにこちらの「野良猫男子のリアル恋愛ストーリー」を書いていこうと思います。

前回のお話しはこちらです。

前回は、私ヤタが師匠である、根本裕幸さんの
グループカウンセリングを受けるまででした。

今回も、その続きから書いていきます。

※※

根本さんの、グループセミナーを受けてから
自分の心の中で、変化がありました。

それは

本当は母親に逢いたいという気持ちでした。

この気持ちを、ずっとずっと隠して
抑え込んでいました。

生後1ヶ月で生き別れた自分は、
母親に捨てられたと思っていました。

そんな、捨てられた自分に逢いたい訳がない

だって、自分は邪魔な存在だったんでしょ

だから、逢いに行くとかあり得ないし
探すなんて、迷惑なはずだよね…。

こうやって、自分の心を抑えていました。
必死に自分にいい訳をして。

でも、

セミナーに出てこの気持ちに気がついて
しまったんです。

そして、決意します。

母親を探すことを。

※※

離婚裁判を担当してくれた、弁護士さんの
言う通り、区役所の住民課に行きます。

戸籍謄本を取り寄せてから、窓口の女性に

ヤタ「あのー。ここの謄本に載っている母親を探しています。1ヶ月の赤ちゃんの時に行き別れちゃって。どうしたらいいですか?」

謄本を指差しながら

窓口「このお母さんのことを探しているの⁇」
ヤタ「 そうです。」

窓口「ちょっと待ってねー。」

窓口の女性が、上司みたいな人の所に相談に
行きます。
その2人の所に、他の職員も集まり出して、
野球の円陣みたいになっています。

さっきまで、平穏だった区役所の窓口が、
途端に慌ただしくなり、なんかわからない
使命感みたいなものまで、伝わってきます。

窓口「お任せしました!︎」とかなりの
興奮気味の口調で話します。

「あのね、次にお父さんの本籍のある〇〇の場所の謄本を取り寄せてから…。」
「ここに連絡すればいいからね。頑張って!!︎逢えるといいね」と

ヤタ「色々とありがとうございました。」

区役所の人達って、こんなにも、熱い人達なんだーっと、ビックリしながらも、応援されている気持ちが嬉しかったです。

そして、この次の住民課に電話をすると
またしても、電話口の口調が、興奮気味に。。。笑

そして、同じように
「次は、ここに連絡するのよ!いい分かった」
「頑張って探してね」

そして次の住民課でも、またしても。

本当に住民課の方達のスイッチの入り具合と
いつもの流れ作業的な感じのギャップが、
逆に嬉しくなってきます。

人間って、誰もが役に立ちたい気持ちが
あるんだなーって、しみじみ感じました。

住民課巡りも、4回目になり戸籍謄本を辿って
いたら、何故か、地元の名古屋に帰ってきました。

区役所の住民課に行き、いつものように伝えます。

戸籍謄本を取り寄せて
「この母親と生き別れたので、探しています」
「次はどうすればいいですか?」

窓口「うーん。この人探しているんだよね。戸籍の移動はないから、住所の付票を取れば住所がわかるよ」

ヤタ「え!住所わかるんですか?」

窓口「そうですね。じゃあ、住所の付票の申請して下さい」

申請を出して、暫くすると、名前を呼ばれます。

窓口「これが住所だから、ここにいるはずですよ。」

住所の付票の場所は、名古屋市内でしたが、詳しくない場所でした。

ヤタ「ここの住所にいるんですね。ちなみに、この辺りって、どんな場所なんですか?」

窓口の方は、地図を持ってきてくれて
「住所の付票からすると、この辺りですねー。」

地図を見ながら、思います。

ここに、お母さんがいるんだ…

ヤタ「色々と地図まで、ありがとうございました。」

こうやって、沢山の人達の応援やサポートの結果、母親の住所を知ることができたのです。

※※

母親の住所を知ったことを、
付き合っていた彼女に報告します。

ヤタ「お母さんの居場所分かったよ」
彼女「良かったじゃん。で、どうするの?」

ヤタ「うーん。どうしようか迷う。逢いたい気持ちも有るのだけど。なんか怖くて。」
彼女「怖いか…。でも、シンゴが逢いに行ったら嬉しいと思うよ。お母さん。」
ヤタ「うん。」

なかなか、次の一歩が出ませんでした。

住所は知っていたので、色々な方法を考えました。

予め、電話をしてから行く

電話だけにする

でも、どの方法を教えても、最後に行き着く
ところは同じでした。

自分が逢いにいったり、コンタクトを取って
母親に拒否されるのが、怖いのです。

1ヶ月の赤ちゃんの時に感じた感情を、
もう一度、感じるのは、耐えられない

そんな気持ちでした。

もう一度、勇気を出して、母親に逢いに行って
拒絶されたら…

僕は、もう生きてはいけない
2度も捨てられるのは、耐えることが
できないと自分で知っていました。

この恐れを乗り越えることが、
なかなか出来ず、2ヶ月程、放置していました。

※※

2ヶ月の放置で、季節はすっかり夏も終わりに
近づいていました。

考えても、考えても、答えは出ません。

とにかく、何かアクションを起こさないと
何も起こらず、この状況がずっと続いて行きます。

こんな時に、背中を押してくれたのは
娘の存在でした。

娘とは、離婚裁判中でも、不定期ながら
何とか面会できていました。

その娘の姿を見て、自分の子供をこんなにも
親は愛しているのならば
母親も僕も愛しているのではないか?

無邪気に
「パパちゃん、パパちゃん」と逢えなくなっても
懐いてくる娘の姿を見て
「俺は逃げてはいけない!︎娘だって怖さを乗り越えて来てくれているんだ!!」
「 負けない!︎  俺は、負けちゃダメだ!!︎」

と自分を奮い立たせて、覚悟を決めます。

母親に逢いに行くのは、夏のお盆の最中にしました。

それも、アポ無しです。

色々と考えたんです。
もし、事前にオファーを出して、断られた場合
2度と母親の顔を見ることが、出来ません。

でも、アポ無しで行けば、断られても
母親の顔は見ることができる。

一度でも、母親の顔を見たいという思いから
この作戦にしました。

※※

いよいよ、当日になりました。

それでも、1人で行く勇気が持てず、彼女に着いて来てもらいます。

彼女を迎えに行き、母親の住所へ行こうとする
車中で、彼女とケンカが始まります。

この日のケンカは、いつもの感覚とは違うものがあります。

野良猫マインドから、喧嘩をふっかける感じとは
どこか違っていて、
自分でも、どうしてこうなるのだろう?と
思っていました。

今、思えば、無意識的に母親も逢いに行くことに
抵抗感を感じて、ケンカをふっかけて、
目を逸らそうとしていたんだと、思います。

何度目かのケンカで、彼女が
「どうすんのよ!︎!逢いに行くの?︎行かないの?︎」
「行かないなら、帰るけど!︎」

そうはっきり言ってくれて、
ようやく正気を取り戻し
「逢いに行くから。ごめんなさい。」と
ジタバタに、終止符を打ち、覚悟を決めました。

この時の彼女の一言が、喝になり本当に
助かりました。

※※

いよいよ、戸籍の住所に車で向かいます。

その住所にナビが案内して、近づく度に
心臓の鼓動が、早くなり、車の中にも
緊張感が走ります。

戸籍の住所に着くと、そこは団地でした。

沢山の団地の中で、その棟を探していくと
とうとう、見つけます。

「ここか…。」

探して初めてから、沢山の方の想いがあって
ようやく辿り着きました。
身体が緊張感から、硬くなっているのが、
感じられます。

「〇〇号室は?どこかな?」と外から探して
いると、部屋の中から中年の女性らしき人影が
出てきます。

とっさに、僕は彼女に向けて
「誰か出てきた!」と車の中で叫びます。

彼女は「顔は見えたの⁇」

ヤタ「いや、わからなかった。ちょっと行ってくる」

と車を飛び降りて、まずは郵便ポストの名前を確認します。
名前は、戸籍謄本通り、母親の旧姓です。

間違いなく、母親はここに住んでいます。

階段を上がり、部屋の前まで行き、大きく深呼吸。

呼吸が浅く、苦しくなっていました。

インターホンを、鳴らす手が震えます。

今ならばまだ、引き返せるぞ!!︎
拒絶されたらどうするんだ!!︎
お前は必要とされてないぞ!!

頭の中で、自分の中のエゴが騒ぎます。

一緒だけ、迷いましたが、
インターホンを押します。

中から「はーい」という声と同時に、
玄関のドアが開きます。

その瞬間

この人が僕のお母さん⁈
お母さんなのか…

こんな想いを感じます。

そして、

ヤタ「〇〇さんですか?」
母親「はい。そうですが。」

母親は、不思議そうな顔をして、
僕の顔を見ています。

ヤタ「僕は、貴方の息子のスギヤマシンゴです」

母親は、ハッと顔色が変わります。

母親「ちょっと。お母さん(祖母のことです)、お母さん︎」

中を覗くと、お婆さんが寝ていました。

そのお婆さんに向けて、興奮気味に話します。

母親「シンゴ。︎シンゴが帰ってきたのよ」
祖母「うん⁈シンゴ⁇」
母親「そうよ。私が産んだ子よ!!︎帰ってきたのよ!」

お婆さんも慌てて、玄関に出てきます。

僕はもう、限界でした。
「お母さん!︎お母さん!︎」
「ずっと逢いたかったよ。淋しかったよ。」
「お母さん!あーあー…」

泣くというよりは、嘆きに近い状態で
玄関に倒れ込み、泣きじゃくっていました。

心の底からの声というのは、自分の意思では
制御できないものということを、知りました。

倒れ込み泣きじゃくっている僕を、
背中をさすりながら、抱きしめくれたのは
母親の温かい手でした。

35年間、求めていた温もりが
そこには、ありました。

 

長くなりましたので、
今回はここまでにします。

それでは。

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