【野良猫男子のリアル恋愛ストーリー23話】貴方ならば待ちますか?待ちませんか?
こんにちは、パートナーシップ(恋愛・夫婦)専門カウンセラーの椙山眞伍ヤタです。
今日は久しぶりに「野良猫男子のリアル恋愛ストーリー」を書いて行こうと思います。
余りに久しぶりなんで、忘れ去られた方もいると思いますが、まだまだ続いていますので、続き書いていきますね。
前回の記事「心の蓋が開いた先にあるものVol22」
※※
彼女からの「気になる人がいる」とのメール以来、彼女に何度もメールを送っても、電話もしても、
一度も返信はありません。
7月にプロポーズをしてから、1か月も経たない間に、状況は目まぐるしく変わっていきます。
何度、連絡をしても返信がない彼女。
私は、彼女が何を考えているのが、さっぱりわかりませんでした。
私の気持ちはずっと苦しいままで、高校生の時から、1人になった事がない私は、1人になるという恐怖感や、彼女が去って行ってしまうという、損失感をずっと感じて苦しんでいました。
「明けない夜が来ることはない」などと、世間や友人からは、言われましたが
毎日、毎日、朝が来ても、自分の苦しみは一向に消えません。
それでも、以前の私と決定的に違うのは、私の周りに居てくれた、心理学の先輩や仲間達でした。
この当時は、心理学も学び初めて3年程になっており、仲間達や先輩達に話を聞いてもらうことで、なんとか自分というものを、支えていました。
来る日も、来る日も、音信不通の日々。
1日の大半の時間は、ずっと彼女が何をしているのか?と、意識が音信不通の彼女に向いています。
実際には、目の前に居ない彼女に対して、頭の中では、他の男と居るような、想像ばかりして、苦しんでいました。
そして、悪魔の声が頭の中に響いてきます。
「お前は振られたんだ!」
「また1人ぼっちだな」
「彼女が戻ってくる訳ないだろう」
「お前が幸せになれる訳がないんだ!」
何度、打ち消しても、悪魔の声は、消えずに、私の心をズタズタに、切り裂いていきました。
※※
私がプロポーズしたセミナーから、約1か月が経過し、名古屋でヒーリングセミナーが開催される日が、やって来ました。
この時の、セミナー担当の講師は、根本さんでした。
根本さんも、私と彼女の話は知っていました。
この時に、名古屋の先輩カウンセラーから「椙山君、一度、根本さんと話してみるといいよ。彼女とのきっかけになっているのは、福岡でのセミナーだから…」と言われていました。
セミナーの2日前、約1か月ぶりに、彼女からメールの返事が来ました。
そこでは、世間話をしながらも、私は彼女が気になっていた男性と、その後、どうなったのか?が気になって仕方ありません。
私「あのさ、気になってた男性とはどうなの?」
彼女「ご飯食べに行ったり、連絡取ったりしてるよ」
私「それってさ、付き合ってるの?」
彼女「いや。付き合ってはないけど…」
私「じゃあ、俺はどうすればいいのよ?」
彼女「うーん、わかんない。とりあえず待ってて」
私は、この時に何故か、思い付いてしまったんです。
こんな事、絶対に嫌なのに…
私「あのさ、ひょっとして、身体の関係あるの?」
なかなか返信が来ません。
私「どうなの?あるのかないのか、はっきりして欲しい」
それでも返信は来ません。
私は何かあったということが、ますます確信に変わっていきます。
私「どうなの?もう正直に言って欲しい」
すると、彼女から返信が来ます。
恐る恐る、メールを開くと、そこにはこう書いてありました。
私「身体の関係あるよ」
この瞬間、私の血の気がハッキリと、引いていくのが分かり、心臓を素手でギューと硬く握り潰されたような痛みが、胸に襲って来ました。
傷つく準備はしていましたが、それ以上のパワーとショックで、私は、何も考えることが、出来ませんでした。
※※
この出来事があって、私はもはや何も考える事が出来ません。
そして、彼女の事を考えると、必ず誰かに抱かれているイメージが浮かんで来て、誰かに抱かれる事を使って、自分で自分を責めていましたし、とても惨めでした。
いよいよヒーリングセミナー当日になったのですが、私は彼女の事が余りにもショックだったらしく、過呼吸を起こし倒れてしまい、セミナーを早退します。
翌日も、参加するか迷いましたが、1人で家にいても苦しいだけなので、セミナーに参加しました。
セミナーは何とか無事に終わり、私は、根本さんや他の先輩達と打ち上げに、参加させてもらいました。
私は、車でセミナーに参加していたので、アルコールは飲めず、テンションは落ち気味で、打ち上げ会場の外で、1人でタバコを吸っていました。
すると、店の中から根本さんが出てきて
根本さん「おい、俺にも1本くれ」と言って、タバコを吸い始めました。
根本さん「まぁさ、福岡でさクジに彼女が当たったやろ。その時点でまぁ、何かおかしいなって思ったら、式場が決まらないやろ。そんな事、なかなかないで。」
「でさ、お前どうすんの?」
私「どうするって?」
根本さん「これな、お前さ自分の女をさ、寝取られてんぞ!」
私「そうですね。でも、プロセス的に…」
根本さん「ちゃうちゃう。心理学とかそんなもん、どうでもええねん。お前、男としてどうすんねん?」
私「男してですか…。でも、僕はやっぱり彼女を待ちたいと思います」
根本さん「そっか。それならば、お前は今日からまな板の上の鯉やな」
私「まな板の上の鯉って、なんですか?」
根本さん「お前はもう何も出来ない。ただ彼女が決めるのを待つだけや」
私「待つだけ…ですか」
根本さん「そうや。まな板の上の鯉や。まぁ、自分で決めたんやからなー」
そういうと、店の中に入っていきました。
私はこの時に、まな板の上の鯉の意味が、半信半疑でいました。
ですが、私にとっては、地獄のような苦しみが待っていたのでした。
長くなりましたので、
今回はここまでになります。
最後まで読んでくだざり、ありがとうございました。
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近づく別れの足跡とコントロールの手放しVol24