【お悩み相談室】「周囲の人を反面教師にするのをやめたいです」
こんにちは、パートナーシップ専門カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)です。
先月から、作成をお願いしていた、名刺のデザインがようやく完成しまして、あとは印刷業者にお願いするだけになりました。
実は、自分の名刺を人生で手にするのは、初めてなんで、作成やどんなデザインにするか?など、わからないことだらけでの作成でした。
担当してくれたデザイナーの方が、デザインや提案などをしてくれて、自分のイメージ通りの名刺が完成!!
いやー、何というか、感無量です。はい。
今回、感じたのは自分が出来ないことを、無理に頑張るよりも、それが、得意だという方に素直にお願いすることで、お互いにWIN=WINになるんだぁと、実感しました。
自分1人で頑張ることも、大切ですけど、得意な人にお願いすることも選択肢に入れておきたいですね。
☆★☆*…*…*…*…*…*…*…
今回は、お悩み相談室にご相談を頂きましたので、回答していきたいと思います。
題名 周囲の人を反面教師にするのをやめたい トモさん
周囲の人を反面教師にしていたら、生きるのが辛くなってしまいました。
幼い頃から両親が喧嘩ばかりしていて、父の暴力や母のヒステリーに悩まされていました。
喧嘩の理由はお金のことや父の浮気などで、子どもながらにこんな大人にはなりたくないと思っていました。
そこで両親を反面教師にし、真面目にコツコツやってきたお陰で大企業に入れたのですが、そこで燃え尽きてしまいました。
というのも、今まではお金で困りたくない、両親に頼らず自立し安定した生活を送りたいという気持ちで頑張ってきたので、その目標が達成された(仕事はきつかったけど、お金は貯まった)後はどうしたら良いか分からなくなってしまったからです。
両親以外にも、学生時代にいたイジメっ子やバイト先にいた嫌な客を反面教師にして、私はこうはならない!と思っていたら、人の嫌なところばかりが目について人間関係で悩むことが増えてしまいました。
今はかろうじて派遣で仕事をしていますが、自分の好きなことや、やりたいことも分からず毎日職場で鬱々と過ごしていて、とても辛いです。
一体どうしたら良いのでしょうか?
周囲の人を反面教師にしていたら、生きるのが辛くなってしまいました。
トモさんの現在の体調等は大丈夫でしょうか?
実は、私も似たような事案で悩んでいた経験がありまして、ご相談を読んだ時に「これって、自分と同じやん」って思ってしまったほどでした。
「生き辛さ」を感じたまま、生活を続けるというのは、本当に辛いですよね。
毎日、よく頑張ってらっしゃると思います。
この状態だと心の中がいっぱいいっぱいで、余裕も無い状態なのではないでしょうか?
こんな時は、まずは、大きく深呼吸。そして、3分間だけで構いませんので、目をつぶってゆっくりしてみてください。
トモさんの今の状況は、限界にも関わらず、心がアクセル全開の状態ですので、まずは、少しゆっくりしてアクセルを戻して余裕を作るのが良いかな思います。
とにかく方法は色々とあると思いますが、自分の気持ちが安らぐことをやってみてくださいね。
幼い頃から両親が喧嘩ばかりしていて、父の暴力や母のヒステリーに悩まされていました。
喧嘩の理由はお金のことや父の浮気などで、子どもながらにこんな大人にはなりたくないと思っていました。
私も、両親の嫌な所を見て「あんな大人には絶対にならねえ!!」って思っていましたし、現在もそのような思いは完全には払拭されてはいません。
でも、生き辛いですか?と聞かれると、そんなこともないのです。
まずは、完全に払拭しないと生き辛さは解消されない訳ではないという事を、覚えておいて下さいね。
トモさんが子供時代に両親の喧嘩や、暴力やヒステリーを見て、どんな感情を感じていたのでしょう?
「辛かった」「自分のせいなのかな?」「悲しいなぁ」「仲良くして欲しいな」「どうしてこうなるの!!」など色々な感情を感じていたと思います。
子供からすれば、両親の喧嘩や暴力やヒステリーなど、普通に考えて雰囲気も悪いですし、両親共に、仲良くして欲しいというのが子供の素直な気持ちだと思います。
当時のトモさんは、本当によく我慢されていたのだと思います。
>喧嘩の理由はお金のことや父の浮気などで、子どもながらにこんな大人にはなりたくないと思っていました。
そして、トモさんは自身がお気づきなのか?わかりませんが、両親(特に父親)に対して物凄い「怒り」の感情を持っているのは気がついていらっしゃいますか?
ここでの、父親に対して怒りはかなりです。トモさんはそうとうお怒りのようです。
トモさんの「こんな大人になりたくない」という心理は、多分ですが、子供ながらに「絶望感」を感じていたのかなぁと思うのですね。
この「絶望感」というのは、心理学的には怒りの表現とも見ることができます。
そして、もう1ついうならば心理学では「怒りは感情の蓋」という言葉があり、私達は怒りの感情を使って本当の感情に蓋をするという事をします。
これが、俗に言うところの我慢ですね。
これを、トモさんに当てはめると、父親に対して怒りの感情を使って蓋をして我慢した「本当の感情(伝えたかったこと)」があると思います。
沢山の言いたいことが、あったと思いますが、どんなことを両親にそして、父親に対して言いたかったのでしょうか?
少し、考えてみてくださいね。
>そこで両親を反面教師にし、真面目にコツコツやってきたお陰で大企業に入れたのですが、そこで燃え尽きてしまいました。
両親を反面教師にして、真面目にコツコツやって来られて、大企業に入れたという事は、とっても凄いことだと思います。
でも、その時の感情って、どうでしたか?
真面目にコツコツやって楽しくて最高だぜー!!という感じではなかったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
真面目にコツコツやることが、良い悪いということではなく、トモさん自身がやりたかったことだったのか?実は、やりたくなかったことなのか?が重要になってきます。
やりたくなかったことを頑張ってきたとしたら、それは、燃え尽きてしまうのも無理もないですよね。
でも、どうして、こうなるのか?
実は「反面教師」というのは、その相手に執着しているのと同じ状態で、トモさんにとって反面教師の相手は「父親」なので、トモさんの後ろに父親がいるような状態になっています。
これを、根本さんが言うならば「父親に憑依されてまっせ」と言うわけです。
この反面教師は、父親の考え方と常に逆の考え方をして行動して行くので、基準が全て父親なんですね。
つまり「自分の気持ちや感情をよりも父親はどう思うか?その逆を行動せねば」みたいな感じです。
そして、トモさんは認めたくないかも知れませんが、なぜ、父親をここまで反面教師にするのか?
それは「父親が大好きだから」ですね。
えーーーーーーーっという声が聞こえてきそうですけど、大好きでなければここまで出来ません。
ちなみに、素直に「父親大好き!!」というファザコンとマインド的には同じなのです。好きと嫌いは同じですから。
トモさんはあまり認めたくないかもですが「そうなんだ」と気が付いて頂ければと思います。。
>というのも、今まではお金で困りたくない、両親に頼らず自立し安定した生活を送りたいという気持ちで頑張ってきたので、その目標が達成された(仕事はきつかったけど、お金は貯まった)後はどうしたら良いか分からなくなってしまったからです。
トモさんは「両親から自立系して、安定した生活を送りたい」という気持ちを目標に、頑張って来られたと思うのですが、これから先が見えなくなってしまったのですね。
これは、上記で説明したように、父親と反対の道を選んできた結果、行き詰まりを感じているのではないかと思うのです。
という事は、そろそろ父親を手放して、トモさん自身の人生にシフトして行く時期かも知れませんね。
>両親以外にも、学生時代にいたイジメっ子やバイト先にいた嫌な客を反面教師にして、私はこうはならない!と思っていたら、人の嫌なところばかりが目について人間関係で悩むことが増えてしまいました。
これも、トモさんにとっては驚きの事実かも知れませんが、私たちの心は自分に持っている才能や要素にしか、感情がでないという性質があります。
例えば、
テニスの錦織選手が、現在、フレンチオープンで頑張っていますが、トモさんは彼に対して嫉妬したりするでしょうか?
なかなか、錦織選手に嫉妬する一般人って、少ないと思いませんか?
これは、自分の中で錦織選手に匹敵する才能や魅力なりを持っていることを心が理解していないと、感情そのものが動かないのです。
私達が錦織選手に嫉妬などしないのは、その為です。
これを、踏まえてみると、トモさんの周りいる人の嫌な所というのは・・・。
そうです。
要素として、トモさん自身も持っているという事になってきます。
そうじゃない!!って否定したくなる気持ちも出てきますよね。
全てを受け入れるという事ではなくて「そうかもしれないね」ぐらいに初めは思ってみてくださいね。
>今はかろうじて派遣で仕事をしていますが、自分の好きなことや、やりたいことも分からず毎日職場で鬱々と過ごしていて、とても辛いです。
一体どうしたら良いのでしょうか?
自分の好きな事や、やりたいことがわからない状態って、本当に苦しいですよね。
自分のやりたいことや、好きな事がわからないと、人生のモチベーションも上がりませんし、何よりも、喜びを感じることができない状態って、本当に日常の景色に色がついていないような状態なのではないかと思います。
☆★☆*…*…*…*…*…*…*…
ここからは、具体的に解決に向けてのご提案をしていきたいと思います。
長文になってしまいましたが、もう少しお付き合いくださいね。
・感情を解放していきましょう(お恨み帳のすすめ)
これは、お恨み帳(普通のノート)とペンを用意しまして、トモさんが、幼い頃に我慢していた感情を(目の前の両親の喧嘩や、父親への文句など)ノートに書いていくという物です。
ノートに書いて行くときには、遠慮はいりません。鬼畜生になって書きなぐって下さい。
感情というのは、身体の外に出る(書いてもよし、話してもよし)と、昇華していくという性質があります。
トモさんの子供時代に我慢していた感情は、昇華されないといつまでも心の中に残っています。これを、昇華してスッキリしましょうねという事です。
・他人軸から私軸(自分軸)へ
今のトモさんは父親がベースになっているので、他人軸の状態とも言えます。これを私軸にシフトしていくことで、父親基準の人生からトモさん基準の人生に変化させて行くことができます。
その為に、常に自分はどうしたいのか?という質問を日常からしてみてください。
これは、コンビニで買い物する時にも「これは自分が本当に欲しいものなの?」と自問自答してみてください。
慣れてくるまでは、めんどくさい作業ですが、自分に主体性を持つには効果的です。
それと、アファメーションとして「私は私。父親は父親」という言葉を何度も呟くのも、効果があります。
・短所を長所に変換してみよう
人間というのは、短所と長所の両方あって成り立っている生き物です。
実は、トモさんが嫌っている周りの人達の嫌なところは(短所)は、見方を変えると長所に変換することができます。
例えば、
「いい加減」は「こだわらない」に変換できますし「責任感が無い」は「無邪気」「出しゃばり」は「世話好き」など
短所は見方を変えるだけで、長所になるのですね。
トモさんが周りの人達や父親に感じていた、嫌な面は、長所に置き換える事ができるので、「ここが短所ではなくて、長所だったら?」と置き換えてみて下さい。
そして、人には必ず良い面も存在していますから、自分が出会う人の良いところを1つ見つけるという事に、チャレンジしてみてもいいですね。
・自分の好きな事を見つける
今のトモさんの心の状態というのは、感情のスイッチがOFFになっている状態です。
感情というのは、不思議な物でネガティブな感情を感じないようにしていると、ポジティブな感情も感じる事が出来なくなってしまいます。
上記でのお恨み帳は、その為でもあります。
そして、トモさんが何に対して、感情が動くのか?を自分自身でチェックしてみて下さい。
映画を見た時ならば、どんなシーンでとか。
会社で嫌な事がおきた時にどんな感じがしたのか?
これを、メモしておくとトモさんが何に対して、感情が動くのか?が分かってくると思います。
これが、トモさんのやりたい事、好きな事をを探すヒントになってきます。
心が動くこと=自分が本当にやりたい事ですからね。
・まとめ
かなりの長文になってしまいましたが、トモさんにはまだまだ人生を諦めて欲しくない!!という思いを込めて書きました。
沢山の、ご提案をさせて頂きましたが、全て完璧にはできませんので、やれるだけで大丈夫です。
そして、仮に出来なくても自分を責めることはしないでくださいね。
僕もそうでしたが、他人の人生を生きている時って、やっぱり楽しくないですし、何よりもどこか不安な感じや顔色を伺う事に疲れてしまうのです。
でも、トモさんがこの問題に直面しているのは、トモさんの人生をいよいよスタートする時が来たのだと思いました。
トモさんが自分の人生を見つける事ができるように、応援しております。
今回はありがとうございました。
最後に、有料にはなりますが、カウンセリングも提供していますので、ご利用くださいね。
カウンセリングメニューはこちら→カウンセリングメニュー