「マイペースな夫にイライラMAX!!」どうしたらいいですか?②
こんにちは、カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)です。
今日は、先日の「マイペースな夫にイライラMAX!!どうしたらいいですか?」の続編で「私軸」でお悩みを解決していきます。
ちなみに、ご相談内容はこちら
夫にイライラしてします、新婚ですし何とかしたいです。
生後1か月の子供がいる女性です。でき婚で出産までは別居で、出産退院後から同居がスタートで1か月目です。
マタニティーブルーとマリッジブルーが一緒に来ている感じで、夫にイライラしてしまい鬱になりそうです。
夫は、片付けができずに、服や食器もそのままで、ほとんど手伝ってくれません。
何度も注意しても聞く耳を持たず、休日は1人で遊びに行ってしまい、「どうして私だけが頑張らないといけないのか?」と思ってしまいます。
当然、この様うな状況なので夫のいる家に帰りたくありません。
色々とストレスを抱えているので、爆発してしまいそうです。
夫にイライラしない方法を教えてください。夫はマイペースで自由人なので悪い人ではないのですが・・。
前回の記事では、マイペースな夫に対しての「怒り」の感情を、お恨み帳で解放して行きましょうというお話でした。
そして、このお話は「私は頑張っているのに、夫がマイペース過ぎて何も協力してくれない」というお悩みですが、「私軸」で考えてみると、「協力してくれない夫」ではなく、「私が協力させていない」という事になります。
「私軸」のカウンセリングでは、自分を主体において考えていくので、全ては私がその問題を選択しているとも言えます。
選択しているのが、「私」であれば今の状況の選択を、変えることも出来るので、今の状況とは違う選択をすることで問題を解決していきます。
それでは、カウンセリングしていきます。
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Contents
そもそも、厳しい状況に気がつく
相談者さんの今の状況って、お恨み帳で怒りを解放しても、状況的には厳しい状況(余裕がない状況)が続くと思うんですね。
どうしてか?
それは、初めての結婚生活と育児を同時に、こなさないといけないからです。
ただでさえ、新婚時は違う価値観を持った人どうしが、同じ屋根の下に暮らすようになるので、色々な葛藤や衝突などが起きます。
その新婚時のストレスもある状況の中で、初めての育児。
それは、イライラがMAXになるのも無理がありません。
だからこそ、この状況の中で、頑張っている私を承認してあげて欲しいんですよね。
「よく頑張っているよね」
「大変だよね」
「私って偉いよねー。凄いよねー」って。
まずは、自分で自分を沢山、褒めて認めてあげて下さいね。
目の前で起きていることは正しい
心理学では「目の前で起きていることが正しい」という言葉があります。
これは、相談者さんの前で起きている、何もしないマイペースな夫と怒り狂う私という構図は、起きるべく起きているという事を、まずは素直に受け入れてみることです。
確かに素直に受け入れることって、勇気も必要でしょうし、どこか私が悪いの?って思うかも知れません。
でも、自分が状況を変えたかったり、問題を解決していきたいのならば、素直にただ受け入れて見て下さいね。
ここでは、誰も悪くはありません。
ジャッジをせずに、ただ目の前で起きていることを観察してみて下さい。
今の状況になるのが正しいとしたら・・・・?
なぜ、起きているのだろうとか?と考えてみるのもいいでしょう。
この状況は自分で作っている?
実は、私たちはその状況を選択している時には、必ず自分にとってのメリットがあるんですね。
このお話をすると「そんな訳ありませんよ」「メリットなんてないですよ」と言われます。
でも、必ずメリットってあるんですよね。
ただ、このメリットは、なかなか見つからないこともしばしばあります。
ここでの、メリットの見つけかたのヒントは、自分が苦しい時に感じている感情にヒントがあります。
実は、自分が苦しい時に感じている感情は、自分の中で自分が作ったネガティブな思い込みであることが多いです。
例えば、今回の相談者さんの場合ですと「どうして私だけが頑張らないといけないのか」と感じていますよね。
この場合、「私は頑張らないといけない」って心のどこかで、思っているという事です。
つまり「頑張らない私はダメなんだ」という前提があることがわかります。
自分が今の状況を選択しているとしたら、そのメリットはなんでしょうか?
現実は自分の心の前提が作っている
相談者さんの心の中に「頑張らない私はダメ 」という前提があることで、頑張らないといけない現実(夫が協力せずに自分だけが頑張る現実)を作っています。
つまり、1人で頑張る状況を作っている=夫に家事や育児をさせない様にしているとも言えます。
これを聞くと「えっ!!まさか私が自分でしていたの?」と思うかもしれません。
心理学では「全ての問題は自作自演」という言葉があるくらい、自分で自分を追い詰めたりしていることが、多いのです。
この状況を改善して行きたいのならば、自分の中の選択(前提)を変えて、行動することで、現実が必ず変化していきます。
自分の前提を変えてみる
相談者さんの前提に「頑張らないといけない私」というのが、仮にあったとしたら、この前提を「頑張らないでも大丈夫な私」に変えていきます。
どのようにして前提を変えて行くのか?というと「前提が変わった私で行動してみる」のです。
「頑張らないでも大丈夫な私」で今の状況を過ごすとしたら、相談者さんはどうしますか?
いきなりだと、考え込んでしまいますかね?
夫に家事をやらせちゃいますか?それとも、家事はほったらかしちゃいますか?
それとも、好きな時だけ家事をやるでもいいかもしれません。
自分が頑張らないってことに、徹底的にこだわって考えて見てくださいね。
夫を巻き込むご提案
色々な選択肢がある中で、私がご提案するのは「夫を巻き込む作戦」です。
巻き込むと書きましたが、夫婦なんだから2人でやって行きましょう!!ってことなんですけどね。
ここでは、2人でどうやって乗り越えて行くのか?という視点が必要になってきます。
今までの、私だけが頑張るというやり方ではなくて、新しいやり方でやっていく必要があります。
パートナーシップは同じ感情を感じている?!
相談者さんが余裕がない状況なのは、十分に理解できるのですが、実は夫にも同じことが言えるのではないか?と思うんです。
こんな事を書くと
「はぁ!?夫なんてなにもしない役立たずじゃないの」って言われてしまうかもしれません。
確かに、今の現状を見れば、なにもしてませんよね。
そんな夫でも、マインド的には相談者さんと同じで、初めての結婚生活、初めての育児業と全く同じなのです。
パートナーシップというのは、不思議なもので、「形は違う形でも同じ感情を感じている」と言われます。
相談者さんが、いつも余裕がない状況で頑張っている時って、こんな事を思ったりしてませんか?
「どうしたらいいのだろう?」
「誰か助けて欲しい」
「私は1人で頑張っている」
もし、同じ感情をマイペースな夫が感じているとすればどうでしょう?
夫も日々の結婚生活や育児に参加できず、何をどうしていいのかわからない状態だとしたら・・・・
なにか、同じ思いを感じているのに、すれ違っているのだとしたら、切ないですよね。
もう少しちゃんと分かり合えたら、二人で頑張れるかもしれないのにって・・・。
罪悪感と女性の役に立ちたい男性心理
夫は余裕がない状況の相談者さんを見ることで「何もできない俺」という罪悪感を感じおり、その罪悪感を感じたくないので、その場を離れようとします。
夫は、罪悪感を感じるくらい、相談者さんの力になりたいと思っているし、喜ぶ顔をみたいと思っているんですね。
まあ、夫の態度をみると「そんなの噓だ!!」って思いたくなる気持ちは、分かりますけど。
男性心理として、女性を喜ばせることが男性にとって一番の喜びになるのですが、どうしたら、貴方が喜ぶのか?を、夫は全く分かっていません。
そこで、夫に役に立たせてあげる訳です。
相談者さんの喜ぶ事をさせてあげましょう。
男性には業務指示書にて私の喜ぶ事を伝えると効果的
相談者さんが今の状況で何をすれば喜ぶのか、なにをすれば助かるなーって思うのかを、リストアップして書き出します。
この時に男性は具体的に「○○の時は△△して欲しい」と指示書のような形にしてあげると、行動しやすくなるので効果的です。
そして、実際に行動してくれた時は「本当に助かるわー」「本当に嬉しいありがとう」のように、貴方は役に立ってますよ^^というメッセージを込めて伝えるといいでしょう。
まあ、女性からしてみると、めんどくさいですけどね。
けどね、男性はとにかく「女性の役に立ちたい」という心理があり、「役に立っている」と思うことで、自己肯定感が上がる生き物なんです。
こんな感じで、上手に夫を巻き込んでみて下さい。
まとめ
今回は「私が夫の手助けをさせない様にしていた」という、自作自演をカウンセリングにて「夫も夫婦なのだから上手に巻き込んで、頑張らない私でいる」という提案をさせて頂きました。
そして、実は夫も同じ感情を感じているのではないか?という事を元にカウンセリングさせて頂きました。
パートナーシップでは、男性心理を上手に使うことも上手くいく秘訣とも言えます。
お互いに違う性ですので、なかなか分かり合うことも難しいかったり、するかもしれません。
それだからこそ、分かり合えた時の喜びが大きいのかも知れませんね。
今回のポイントとしては
・パートナーシップでは、同じ感情を違う形で感じている
・男性心理として、男性は女性の役に立ちたいと思っている
・夫も実はどうしていいのかわからない
・妻の悲しむ顔や余裕がない状態をみると、男性は自分が悪いという罪悪感を感じる
・男性に気持や要望を伝える時には、業務指示書が有効である
などがありました。
参考になれば幸いです。
それでは、カウンセラーの椙山眞伍(ヤタ)でした。
「私らしい」を軸にする「私軸」をテーマに、現実に変化を感じることのできる
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